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マンジャロの値段は月1.5万〜10万円が目安、ダイエット目的は保険がきかず自由診療になります

内海

マンジャロの値段は、ダイエット目的の自由診療では2.5mg(1か月4本)で月1.5万〜3万円くらい、最大用量の15mgでは月6万〜10万円くらいが目安です。公定価格である薬価は2.5mgで1本1,924円1ですが、ダイエット目的の処方は健康保険の対象外なので、クリニックが自由に決めた価格で支払うことになります。この記事では、用量別の値段の目安、薬価との差がなぜ生まれるか、1年続けた場合の総額、そして「月々数千円〜」と安く見せる広告のどこを確認すべきかを、公的資料の数字をもとに整理します。

マンジャロの値段は自由診療で月1.5万〜10万円くらいが目安で、用量が上がるほど高くなります

マンジャロは週1回注射する薬で、2.5mg・5mg・7.5mg・10mg・12.5mg・15mgの6つの用量があります。1か月を4本(4週分)として、薬価ベースの金額と、ダイエット目的の自由診療でよく見かける価格帯を並べると次のようになります。自由診療の価格はクリニックごとに違うため、あくまで編集部がオンライン診療各社の公開料金を見比べた範囲のイメージです。

用量(週1回) 薬価(1本)1 薬価ベースの月額(4本換算)1 自由診療の月額イメージ
2.5mg(開始用量) 1,924円 7,696円 月1.5万〜3万円くらい
5mg(維持用量) 3,848円 15,392円 月2.5万〜4.5万円くらい
7.5mg 5,772円 23,088円 月3.5万〜6万円くらい
10mg 7,696円 30,784円 月4.5万〜7.5万円くらい
12.5mg 9,620円 38,480円 月5.5万〜9万円くらい
15mg 11,544円 46,176円 月6万〜10万円くらい

用法上は週1回2.5mgから開始し、4週間後に5mgへ増量するのが基本の流れです2。つまり「最初の1〜2か月は表のいちばん上の値段、その後は5mg以降の値段」と考えると、実際の支払いイメージに近くなります。これとは別に、初診料・再診料(0〜3,000円程度)や配送料(500〜1,000円程度)がかかるクリニックが多い点も覚えておいてください。

マンジャロの薬価は1本1,924〜11,544円で、保険診療と自由診療では支払額が大きく変わります

薬価とは、国が決めた医療用医薬品の公定価格です。マンジャロは2023年3月に薬価収載され、2.5mgが1,924円、5mgが3,848円、15mgが11,544円と用量にほぼ比例した価格がついています1

ここで重要なのが、マンジャロの承認された効能・効果は「2型糖尿病」だけだという点です2。2型糖尿病の治療として医師が必要と判断した場合は保険診療となり、たとえば5mgを月4本使う場合の薬剤費は3割負担で約4,600円(3,848円×4本×0.3)1に診察料などが加わる程度で済みます。一方、ダイエット・痩身目的の処方は承認された使い方ではないため保険が使えず、全額自己負担の自由診療になります。同じ薬でも、目的によって月の支払いが数千円と数万円に分かれるわけです。

ダイエット目的の使用について:厚生労働省は、GLP-1受容体作動薬およびGIP/GLP-1受容体作動薬(マンジャロを含む)について、美容・痩身目的の使用は承認外であり、その場合の有効性・安全性は確認されていないと注意喚起しています5。値段を調べる前提として、この点は必ず押さえておいてください。

マンジャロの値段が高い理由は、ダイエット目的の処方が保険のきかない自由診療になるためです

「薬価は月7,696円なのに、なぜクリニックでは月2万〜3万円もするのか」という疑問への答えは、主に次の3つです。

  • 保険適用外だから:ダイエット目的は承認外の使い方なので健康保険が使えず、薬剤費の全額に加え、診察料・システム利用料・配送料まで自己負担になります。
  • 価格をクリニックが自由に設定できるから:自由診療の価格には公的なルールがなく、仕入れ値に人件費・広告費・利益を上乗せした金額になります。薬価の2〜4倍程度の価格設定になっているケースが多い印象です。
  • 週1回×継続が前提の薬だから:1本で終わる薬ではなく、毎週1本を使い続ける設計です2。単価の高さに継続期間が掛け算されるため、総額が大きくなります。

マンジャロを1年続けた場合の総額は30万〜60万円くらいかかるイメージです

自由診療でマンジャロを使う場合、効果の出方や維持を考えると数か月〜年単位の継続が前提になります。先ほどの月額イメージをもとに、よくあるパターンで年間総額を試算すると次のようになります。診察料・配送料は含めていないため、実際はもう少し上振れします。

継続パターン(12か月) 内訳のイメージ 年間総額のイメージ
2.5mgのまま継続 月1.5万〜3万円×12か月 18万〜36万円くらい
2.5mg→5mgで維持(基本の用法2 2.5mgを2か月+5mgを10か月 30万〜55万円くらい
10mgまで増量して維持 段階的に増量後、10mgを継続 45万〜80万円くらい

月単位で見ると「なんとか払える」値段でも、年間にすると中古車1台分に近い金額になります。マンジャロの値段を検討するときは、月額ではなく「何か月続けるつもりか×月額」で考えるのが現実的です。

マンジャロは週1回注射の2型糖尿病治療薬で、日本人の臨床試験では体重が平均5.8〜10.7kg減っています

値段に見合うかを判断する材料として、薬そのものの効き方も確認しておきます。マンジャロ(一般名チルゼパチド)は、GIPとGLP-1という2つのホルモンの受容体に同時に働きかける注射薬です。インスリンの分泌を助けて血糖を下げるほか、食欲を抑え、胃から食べ物が出ていくスピードを遅らせる作用があります。この「食欲が落ちて食べる量が減る」作用が、結果として体重減少につながります。

日本人の2型糖尿病患者636人を対象とした第3相試験(SURPASS J-mono)では、52週(約1年)時点の体重変化は5mgで平均−5.8kg、10mgで−8.5kg、15mgで−10.7kgでした3。同時にHbA1c(血糖の指標)も−2.4〜−2.8%低下しています3。ただしこれは2型糖尿病患者を対象としたデータであり、健康な人がダイエット目的で使った場合の有効性・安全性を示すものではありません5

マンジャロの副作用は吐き気や便秘などの胃腸症状が中心で、悪心は12〜20%に出ています

値段だけでなく、続けられるかどうかには副作用も関わります。先ほどの日本人対象試験で多かったのは悪心(吐き気)が5mgで12%・10mgと15mgで20%、便秘が14〜18%でした3。添付文書でも、悪心・下痢・便秘・嘔吐・食欲減退が5%以上にみられる副作用として記載されています2。胃腸症状は使い始めや増量のタイミングに出やすく、体が慣れるにつれて軽くなる傾向があります。

重大な副作用:添付文書には、低血糖(脱力感・冷汗・動悸など)や急性膵炎(嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛)、胆嚢炎・胆石症などが重大な副作用として記載されています2。激しい腹痛が続く場合は使用を中止して速やかに医療機関を受診してください。こうしたリスク管理が必要な薬だからこそ、対面でもオンラインでも、医師の診察と継続的なフォローが受けられる体制で使うことが前提になります。

リベルサスや防風通聖散と比べると、マンジャロの値段は月数万円高くなりやすいです

医療ダイエットの文脈でよく比較される薬と、値段・使い方の違いを並べます。自由診療の月額はいずれも編集部が公開料金を確認した範囲のイメージです。

マンジャロ リベルサス 防風通聖散
使い方 週1回の自己注射 1日1回の内服(起床時) 1日2〜3回の内服
承認された効能 2型糖尿病2 2型糖尿病 肥満症・便秘などを含む漢方
自由診療の月額イメージ 1.5万〜10万円くらい 6,000円〜2万円くらい(3〜7mg) 2,000〜7,000円くらい
位置づけ 値段は高め、減量データは大きい3 注射に抵抗がある人向けの中間的選択肢 安価だが作用はマイルド

「とにかく月の負担を抑えたい」のか「データのある薬を使いたい」のかで選択は変わります。いずれの薬もダイエット目的の使用は承認外または医師の判断が必要な領域なので、値段だけで自己判断せず、診察で体質や持病を踏まえて相談してください。

「月々数千円から」の安い広告は初回限定価格のことが多く、2回目以降の値段と総額を見ないと比較になりません

マンジャロの値段を検索すると、相場よりかなり安い月額を打ち出した広告を見かけます。安い表示there自体が違法というわけではありませんが、次の4点を確認しないと、実際の支払総額で逆転されることがあります。

  • その値段は何mg・何本分か:「月◯円〜」の多くは開始用量2.5mgの価格です。維持用量の5mg以降では月額が1.5〜2倍に上がります。
  • 初回限定か、2回目以降はいくらか:初月だけ大幅割引で、2回目以降は通常価格という料金設計がよくあります。12か月分の総額で比べてください。
  • 定期コースの解約条件:「◯回継続が条件」「解約は電話のみ」などの縛りがないか。国民生活センターには、痩身目的のオンライン診療をめぐる相談が2021年度の49件から2022年度には205件へ急増しており、解約・返金や説明不足のトラブルが報告されています4
  • 診察料・配送料が別か:薬代を安く見せて、診察料やシステム利用料で回収する料金体系もあります。
契約前のチェック:国民生活センターは、痩身目的のオンライン診療について「処方薬や副作用の説明、基礎疾患の問診が不十分」「定期購入と同様の仕組みなのに解約しづらい」といった問題点を挙げています4。月額の安さよりも、診察の丁寧さと解約条件の明確さを優先して選んでください。

マンジャロの個人輸入や転売品は、偽造品の混入や健康被害救済の対象外といったリスクがあるため避けるべきです

マンジャロは医師の処方が必要な処方箋医薬品で、ドラッグストアや通販サイトでの市販はされていません。値段の高さから個人輸入サイトやSNSでの転売品を探す人もいますが、これはおすすめできません。海外からの個人輸入品は、品質が確認できない偽造品や保管温度が守られていない製品が混ざるリスクがあるうえ、万一重い副作用が出ても、正規の処方であれば使える医薬品副作用被害救済制度の対象外になります。厚生労働省もGLP-1受容体作動薬・GIP/GLP-1受容体作動薬の適正使用について繰り返し注意喚起を行っています5。低血糖や急性膵炎といった副作用2がある薬を、診察なしで自己注射するのは割に合わないと考えてください。

医療ダイエットは医師の管理のもとで
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GLP-1とGIPのダブル作用で食欲を抑え、体重減少をサポートする皮下注射薬。

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肥満症の診断がつく場合は、同じ成分のゼップバウンドを保険診療で使える可能性があります

マンジャロと同じ成分(チルゼパチド)の薬として、肥満症を効能・効果とする「ゼップバウンド」が日本で承認されています。最適使用推進ガイドラインでは、高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかがあり、食事療法・運動療法で十分な効果が得られない人のうち、「BMI 27以上で肥満に関連する健康障害が2つ以上ある」または「BMI 35以上」の場合が投与対象とされています6。この条件に当てはまり、要件を満たす医療機関で治療を受ける場合は保険診療となるため、自由診療でマンジャロを使うより自己負担を抑えられる可能性があります。BMIが高く健康診断で指摘を受けている人は、美容クリニックの前に、肥満症治療を行う内科・肥満外来に相談する選択肢も検討してください。

マンジャロの値段に関するよくある質問

2型糖尿病でマンジャロを処方されると値段はいくらですか?

保険診療(3割負担)の場合、5mgを月4本使うときの薬剤費は約4,600円1で、これに診察料や注射指導料などが加わります。糖尿病治療として医師が処方する場合に限られ、ダイエット目的では保険は使えません。

いちばん安い2.5mgだけをずっと続けてもいいですか?

添付文書上、2.5mgは開始用量で、4週間後に維持用量の5mgへ増量する用法が基本です2。実際の用量は体調や経過を見て医師が判断するため、値段を理由に自己判断で用量を固定するのは避けてください。

マンジャロは市販やAmazonで買えますか?

買えません。マンジャロは処方箋医薬品で、医師の診察と処方が必要です。通販サイトやSNSで売られているものは転売品・偽造品のリスクがあり、健康被害救済制度の対象にもなりません5

やめたら体重は戻りますか?

マンジャロは食欲を抑えることで体重減少につながる薬なので、中止すれば食欲が元に戻り、生活習慣が変わっていなければ体重も戻りやすくなります。「いつまで続けるか」「やめ方」まで含めて、処方医と費用計画を立てておくことをおすすめします。

相場より極端に安いクリニックは大丈夫ですか?

初回限定価格・定期縛り・診察料別建てなど、総額では安くないケースがあります。痩身目的のオンライン診療では解約・返金トラブルの相談が増えているため4、契約前に12か月総額と解約条件を必ず確認してください。

参考文献

1 厚生労働省 新医薬品一覧表(令和5年3月15日薬価収載) https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001068235.pdf
2 マンジャロ皮下注アテオス 添付文書(PMDA) https://www.pmda.go.jp/drugs/2022/P20221014001/530471000_30400AMX00420_B100_1.pdf
3 Inagaki N, et al. Efficacy and safety of tirzepatide monotherapy compared with dulaglutide in Japanese patients with type 2 diabetes (SURPASS J-mono). Lancet Diabetes Endocrinol. 2022(PubMed) https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35914543/
4 独立行政法人国民生活センター「痩身目的等のオンライン診療トラブル」(令和5年12月20日) https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20231220_1.pdf
5 厚生労働省 医薬品・医療機器等安全性情報 No.406「GLP-1受容体作動薬及びGIP/GLP-1受容体作動薬の適正使用について」 https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001177708.pdf
6 厚生労働省 最適使用推進ガイドライン チルゼパチド(販売名:ゼップバウンド皮下注アテオス)肥満症 https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001440799.pdf

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